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自己破産について
支払いに行き詰まり、どうしようもなくなってきた時に自己破産を検討される方がいらっしゃると思います。しかし、自己破産についてどのような流れで行うのかなどなかなかわかりづらいことが多いかと思います。
ここでは、自己破産の手続きやリスクなど説明していきます。
トータル的に考えて、自己破産するかどうかお考え下さい。
自己破産を迷った時
自己破産するかどうか迷った時、必ず頭によぎることがあります。それは
①債権者に申し訳ない(踏み倒すことになる)
②保証人に迷惑がかかる(代わりに借金を背負わせることになる)
まず冷静に考えていただきたいことは、我々は法律によって守られております。
自己破産は合法であって、あなたは法を破っていないということです。
そこをまずご理解ください。その上で①については、法によって自分の生活を守るために堂々と行ってください。(生活を守る、命を守ることが第一です)
自己破産は、ギャンブル等による借金には対応できません。つまり返せると思って借りた借金が状況により物理的に返せなくなりその結果生活がままならなくなるといった時に法律が守ってくれる制度なのです。
②について
これは少し状況が変わります。保証人が身内であることも少なくないと思います。大切なことは話し合うことです。お互いに破産することも可能ですし。
また、小額で3年以内位で返済できるような金額であれば、保証人が絡む借金はすべて返済してから自己破産するとこもいいでしょう。
いずれにしても、計画的に一日も早く生活を元に戻すことが大切です。
よく考えてください。
弁護士さんに相談に行く場合
弁護士事務所はすべて同じではないことを理解してください。
弁護士の価値観や考え方によって対応が全く違ってきます。
「どこでも同じでしょ?」と妥協しない事です。
複数の弁護士と相談するべきです。その中で一番頼りになりお任せしたいと思う所を選んでください。
一般的には、こちらの思いとは裏腹に0か100かの回答したしない弁護士が多いです。法律屋さんですから「保証人に迷惑かけられません…」のような感情は持ち合わせていない方が多いです。
「お気持ちはわかりますが、やりましょう!それも含めて保証人になったわけですから・・・」みたいな方が多いです。
こちらの言い分に対して、それならこうしましょう!とか提案をしてくる弁護士じゃないと後後困ることになります。なのでしっかり探しましょう!
自己破産はリスクもあります
自己破産する前にリスクについても少しふれておきます。
●携帯電話を分割で購入している方
携帯電話を携帯携帯代と一緒に分割で支払っている方は破産の際これも対象となります。つまり現在お持ちの携帯電話は使用できなくなります。別の格安携帯に変更ができる方は問題ありませんが、どうしても現在の形態を使用し続けたいという方は破産する前に一括で支払っておきましょう。理由としては携帯代に毎月乗ってくるのがしんどい為、貯金から払った所だったと説明すればいいです。計画的と思われないように。弁護士は計画的に一部の返済をして破産する行為を嫌いますので…
●クレジットカードは作れなくなります
クレジットカードは作れなくなりますし、もし現在持っているカードがあればいずれ使用できなくなります。しかし、ほとんどの方が既にクレジットカードなんて使用できない(すでにブラック状態)方が多いかとも負いますのでここに関しては問題ないかと思います。なるべくデビットカードで対応する習慣をつけましょう。(周りからはカードを使用して購入しているように見えますので)
●20万以上の価値があるものは没収されます。
貴金属や高級時計、車、バイク、土地、不動産など20万以上の金額に変わるものは清算して債権者に配分されます。生命保険も含まれます。解約したらお金が戻ってくるような保険も同じ扱いになります。
貯金も一緒です。100万以内のお金は手元に残せますがそれ以上は没収されます。なので、例えば、保証人と話をする際に一緒に破産しようとなっても保証人が300~400万の貯蓄を持っていた場合は100万を超える金額が没収されます。また、過去2年間の全ての口座の入出金履歴を提出させられますので、2年以内にお金を移した場合ばれてしまいます。もし、保証人絡みで破産する場合は3年くらいかけて計画的に行う事です。
●自動振り込み設定をしている方
支払いを銀行の自動振り込み設定にしている方は破産する際、要注意です。
弁護士さんに自己破産のお願いをしたらすべての支払いをストップしなければなりません。自動振り込み設定の解約を忘れたりすると支払われてしまいます。又そのお金は返ってきません。(場合により返してくれる会社もありますが、法的には返さなくてもいいはずなので返さないと言われたら返ってきません)金額が大きい場合は返ってくる確率が高いですが数万なら諦めましょう。
なので、しっかり確認して支払いをすべてストップする事です。そもそも一部の債権者に支払うことはルール違反ですから。
●毎月主要の口座が管理されます。
毎月、家計収支表を提出しなければなりません。銀行口座の入出金履歴とともに提出し、チェックされる事になるので無駄遣いは厳禁です。
定期的に支払っているサブスクなど少額でも解約するように言われます(アマゾンプライム/月額500円 等)つまり生活に必要ないようなものはすべて解約対象です。(仕事で必要なものは別)
費用について
費用は、自己破産をお願いする月から毎月支払うことになります。
大体70~75万位かかるでしょうか?(弁護士によって違います)
月々50,000円×15回位の支払いになると思います。
免責が決定するまでにそれくらいの期間がかかるのでその期間内に支払うことになります。費用については、確実に払えるという状態でないと自己破産はできません。自己破産が決定した月から返済がすべてストップされますのでその範囲内で払えるなら問題ないでしょう。
現時点の収入が少ない方は法テラスに相談するといいでしょう。
計画的に自己破産したい人
計画的に自己破産を考えている人は3年がかりで計画しましょう。
弁護士に借金の免責をお願いすると過去2年間の全ての口座の入出金履歴の提出を求められます。この2年間で例えばギャンブルとかFXや株などの投資とかぜいたく品の購入の履歴があると場合によっては免責が出来なくなることがあります。なので、3年かけて計画する必要があります。
免責をお願いする2年前からは一切そういった履歴を作らない事です。
<準備>
まず、弁護士費用が確実に払えるか?
弁護士にお願いすると借金の支払いが止まりますので、その範囲内で確実に弁護士費用が払えるという確信が必要です。
次に、携帯電話は通常分割で購入となりますが、免責をお願いするまでには払いきっておくことです。つまり機種変更をするなら2年前までに済ませて2年以内で分割が終わるようにしておくことです。
保証人が絡む借金については計画の3年以内に解消しましょう。つまり、払いきる事です。それがどうしても無理であれば免責が完了した後で返済する承諾を取りましょう。
こういった事が整いましたら来る人待ちましょう。
弁護士に提出する2年分の履歴は数千円でも何に使ったかしっかりと聞かれます。一般的に見たら高いと思われるようなものは購入しない事です。
例)35,000円のスニーカーとか80,000円のスーツとか。。
なかなかそんな準備ができないという方もいると思います。
例えば保証人絡みの借金など…
しかし、タイミングは必ず来ますからあきらめずにその日を待ちましょう。
必ずタイミンギが来ます。予想もしなかったような事でタイミングが訪れることがあります。例えば現在蔓延しているコロナも予想できない状況です。
これによって、給付金がしっかり入る事もあります。個人事業でも200万位は入るはずです。このように世の中には予想がつかない出来事が起きます。そう言った事も味方につけましょう!